【書籍紹介】第2段はこれ!
「起業は1冊のノートから始めなさい」
著者は日本政策金融公庫に26年間勤め、出会った経営者は3万人を超えるという上野光夫さん。
本のタイトルには「起業」とありますが、「起業」にこだわらなくとも、「こんな自分にいなりたい」といった将来像を描く際にも必ず役に立つノートのつくり方が丁寧に解説されています。
気合いを入れず、自由に
このノートづくり、全く気合いを入れる必要がありません。
まず1ページ目には「起業」に対する自分の思いを箇条書きにします(繰り返しますが「起業」にこだわらなくても大丈夫)。
私の場合は…
・自由な時間が欲しい
・自然の中で暮らしたい
・森林に関わる仕事がしたい
といった具合にかなり漠然としたものでした。
そしてもう一つ重要なのが「書くことチェックリスト」を用意すること。
上野さんは例として
・動機と理念を固める
・スケジュールを策定する
といった7項目を例示してくれています。
あとは、この7項目に沿って自由に自分の考えやその時浮かんだアイデアを書きためていくだけ!
「なぜ自分がそれをやりたいのか?」「足りないスキルは何なのか?」と自問自答しながらノートを作っていきます。
僕の場合、テレビや映画などで見つけた名言を書き留めることもありますし、晩酌をしながら酒に酔った勢いで書くこともあります。今から振り返って読むと「考えが甘いな」と思うこともあります。
でも、それが大事!
頭のなかで「ああしたい」「こうしたい」と考えていてもその記憶が残ることはそうそうありません。ノートを作っていれば、その思考が〝証拠〟として残ります。
ぶれない心を手に入れる
自分の思いを知人や上司に打ち明けたとき「考えが甘い」とか批判されることはよくあります。でも、そんな時はこのノートを見返せば、自分のやりたいことに対する熱い気持ちをよみがえらせることができます。
この本は特に若い世代にオススメです。ノートは1年や2年では完成しません。何年もかけて蓄積していき、一歩を踏み出す時に大きな力になってくれます。だから、早いうちからノートを作っておくためにも若者にぜひ手に取ってほしい1冊なのです。
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