「FSC・SGEC・PEFC」そして「FM・CoC」/林業界における横文字を解説

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林業界における「FSC・SGEC・PEFC」そして「FM・CoC」をご存じの方はどれほどいるだろうか。全て答えられる人は恐らくそう多くはないだろう。
筆者もこの記事を作成するに当たって、なかなか苦労した。知っておいても損はないと思うので、まとめてみた。

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「持続可能な森林管理」が目的の認証制度

「FSC・SGEC・PEFC」はいずれも「森林認証制度」を指す。
このマークがついている紙や木材などの製品はそれぞれの認証制度の基準を満たし、「適切に管理された」森林から切り出された樹木で作られていることを示している。

ちなみに、

FSCは「Forest Stewardship Counsil=森林管理協議会}

SGECは「Sustainable Green Ecosystem Council=緑の循環認証会議」

PEFCは「Programme for the Endorsement of Forest Certification Shemes

の略。

1980年代以降、森林の乱伐が世界的に問題視され、国連でもこれについて議論された。そこで1993年に設立されたのが「FCS」だった。FCSは世界中全ての森林を対象としたラベリングシステムだという。

これに続いてヨーロッパで広がったのがPEFC。FCSとの違いは、PEFCの場合、各国が設けた森林認証制度と相互認証ができるというところにある。

日本ではヨーロッパに遅れを取りながらも自国の森林認証制度「SGEC」を2003年に創設した。しかし、認定機関の整備がうまくいかず、国際森林認証制度としてなかなか認めてもらえなかった。
SGEC創設から13年後の2016年、ようやくPEFCとの相互認証が認められた。

加工・流通過程にも認証が必要

日本において、FSCとSGEC/PEFCの認証森林がどれだけあるかというと、FSCが約40万5千㏊なのに対して、SGEC/PEFCの認証森林は約202万haとおよそ5倍ある
この認証森林のことをFM(Forest Management)と呼ぶ。

認証森林(FM)から切り出された樹木が全て森林認証を受けられるのではなく、伐採後の加工・流通を担う業者がCoC(Chain of Custody)の認証を受けなければ、製品にFSCやSGEC、PEFCといったロゴマークを使用することができない。これは、認証森林以外から伐採された木材が混じらないようにするための仕組みだ。

少しデータは古いが、森林応用研究「日本におけるCoC認証の展開(2009)」では、日本の特徴としてFSCのCoC認証は「2002年以降は紙製品を対象とした認証が急激に拡大し、2008年の時点では全体の8割を占めている」と分析。一方のSGEC/PEFCについては「SGEC認証の全て、PEFCの約半数は木材製品を対象とした認証」としている。
つまり、FSCには製紙会社が多く、SGEC/PEFCには木材会社が多い傾向にあるようだ。

まとめ

新国立競技場の建設で多くの国産材が使われ話題となった。今後は森林環境税の活用などによって国産材の利用がさらに促進されることになる。
その上でも、FSC・SGEC・PEFCを知っておいても損はないのでは?

参考文献↓↓

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