「林業」と聞いて思い浮かべるのはチェーンソーで木を切り倒す「木こり」のイメージを持つ人が多いかもしれない。
しかし、いざ山に入って木を切り倒そうとしてもチェーンソーだけでは無理なことがある。
例えば、傾いて生えている木にロープを結んで引っ張って重心を変えたり、そのロープを牽引具に結び付けたりと。
今回紹介するのは、ロープワークのなかでもメジャーな「もやい結び」。
これを知っておけば日常生活や災害時に役立つ場面があるかも。
手順
ロープの端を左手、長い方を右手で持った場合のもやい結び。
① 右手で持ったロープの本線側を下にして輪っかをつくる
② 左手で持った端側を、輪っかの奥側からロープの下をくぐらせて通す
③ さらに本線の下側をくぐらせてから、輪っかの上側からロープを通す
④ あとはロープの端と本線を引っ張ると…
もやい結びの完成!!
青いポールを木に見立てると…
こんな感じで結んで木を引っ張ることができる!
覚え方は「下」「下」「下」「上」
手順の①~③を振り返ると
① 右手で持ったロープの本線側を下にして輪っかをつくる
② 左手で持った端側を、輪っかの奥側からロープの下をくぐらせて通す
③ さらに本線の下側をくぐらせてから、輪っかの上側からロープを通す
頭の中で、「下」「下」「下」、「上」と数えると覚えやすいかも。
結び目の王
もやい結びは漢字で書くと「舫い結び」となり、英語では「ボーラインノット」となる。
そもそもは船を岸壁に係留する際に使われていた結び方で、その使い勝手のよさから「結び目の王」と呼ばれることもあるみたい。
知っておいて損はないロープワークと言えそうだ。
この他、↓の本には日常でも役立つロープワークがたくさん載っているので参考にしてみては?
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