都市部の住民は木の重さを知らない?/チカラ自慢こそ林業を体験してみては

林業に関すること
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林業に携わる人以外で、木の重さを知っている人はあまり多くはないと思う。
ましてや、山から離れた都市部で暮らす人々にとってはなおさらのことだろう。(筆者もそうだった)
ここで言う「木」とは、机やイスなどに加工された木ではなく山に生えている生木の話。
切り倒された直後の木はずっしり重いのだ。
最近はSNS上で「筋トレが趣味」とか言う人をよく見かけるが、そういうチカラ自慢の人たちにこそ、重たい樹木と格闘する林業の世界に興味を持ってもらいたいものだ。

600キロを超える重量感

ここで言う「木」とは、ひとまず日本の山々に植えられたスギについて考える。

物質の質量は、「体積」×「1㎥当たりの質量」で求められる。

スギの場合、1㎥当たりの質量は0.4tという。(日本クレーン協会の資料より)

あとは、体積が分かればいいのだけど、もちろん木によって太さや高さがそれぞれ違うわけだから体積も様々。

例えば、地面から1.2mの高さの直径が20㎝、樹高20mのスギの場合、体積は約0.3㎥ある。(僕が住んでいる地域の材積表を参照)

つまり、この木の質量は0.3×0.4=120㎏になる。

当然もっと大きな木もあるわけで、直径40㎝、高さ30mにもなると体積は約1.53㎥あり、質量は600㎏を超える。

こんな重さの木を足場の悪い斜面で切り倒すのだから林業は危険を伴う。
毎年40人前後の人が亡くなり、全産業の中で労災発生率が不動の1位なのは頷ける。

 

ちなみに、元ラガーマンの私は学生時代ベンチプレスをマックス120㎏、スクワットは160㎏くらい挙げていたが、当然、樹木の重さには全くかなわない。
人間の非力さを教えてくれるのも、林業なのかもしれない。
「筋トレが趣味」という人には是非、林業を体験してみてもらいたいものである。

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